ぶたさんとねずみさん 上演50分



原作  西川おさむ

脚本  つげくわえ


演出    いのこ福代

美術    倉本政典

音楽    野田広人

宣伝美術  楚勉








あらすじ

料理が上手なぶたさんは、毎日腕によりをかけてご馳走を作ります。
「おいしいね」ぬいぐるみのリボンちゃんに言っても答えはありません。

ある日、お隣に小さな家が建ち、小さなねずみさんが引っ越してきました。
二人は楽しくランチ。お友だちになりました。

「ぶたさん、僕バイオリンの練習始めます。ちょっとうるさいでしょうが、ガマンしてくださいね」

「いいよ、いいよ、どんどんやって」


ところが、ギ〜、ギ〜、ギギギィ〜・・ひどい音!
始めはガマンしていたふたさん。でも・・でも・・もう、ダメダー!!!

「バイオリンの練習やめて」「・・イヤだ・・だって僕には夢があるから・・」ケンカになってしまいました。

ねずみさんにバイオリンをやめてもらう方法を色々考えるぶたさん。
!そこでぶたさんが考えたのは・・。

 


上演の様子(クリックで拡大)

 

 

このお話に思うこと  

私はダンスを踊るのが好き、友だちは歌を歌うのが好き。私はカエルが大キライ、友だちは猫が大キライ。
私の身長は165センチ、友だちは145センチ。私と友だちは違う者。でも、私たちは友だち、大好き。

世の中に同じような考えを持っている人はいる。同じものを好きな人、同じものを嫌いな人はいる。だけど、同じ人はいません。みんな違う人。

自分と違う人を、<すごいなぁ>と感心したり、<がんばれ!>と応援したりする人も、やっぱり【凄い人】。

このお話に出てくるぶたさんは、ねずみさんの騒音のようなバイオリンの音に、腹がたって怒ります。
でも、夢に向かって一生懸命練習している姿を見て、ガマンしようと決めます。
ねずみさんは、応援してくれる(ねずみさんはそう思っている)ぶたさんのためにも、自分の夢のためにも、早く上手になりたくて毎日ずーっと練習します。

二人の思いは、すこーしすれ違ってはいますが、相手を思うやさしい気持ちが、観てくれる子どもたちに届けばいいなぁと思います。

 






公演リストへ戻る