てんぐちゃん 上演50分



原作  もりやまみやこ
   「てんぐちゃん」「てんぐちゃんとふたごのおに」(理論社刊)

脚本  つげくわえ・劇団むう


演出    いのこ福代

美術    倉本政典

音楽    野田広人

衣装    中村敬子

宣伝美術  楚勉





あらすじ

「あーした天気になーれ」

人間のぞうりが飛んできて、てんぐちゃんの鼻に当った!

「イターイ!返してやんない!」

女の子の大事なぞうり・・・。

てんぐちゃんの大事なものは、大てんぐ様にもらった空を飛ぶ時にはく下駄。
かっぱちゃんの大事なものは赤い椿、水の中にはない赤い色。

「皆あるんだね、大事なもの」


友だちのオニ坊は、新しい金棒で石をたたき、びっくりして飛び上がる魚をつかまえていた。

亀じい様の大事な石をこわしてしまい、金棒は深い水底へ捨てられた!

「大変だ、何とかして金棒を取り返さなきゃ、オニ坊は立派なオニになれない」

 


上演の様子(クリックで拡大)

 

 

このお話に思うこと  

誰でもある『大事なもの』。
親からもらったもの、友だちからプレゼントされたもの、やっと手に入ったもの
これがないと不便なもの、etc・・・

でもそれだけじゃない。


『大事なもの』は、プレゼントしてくれた人や、もらった人の“思い”や“思い出”がいっぱい詰まっている。

大事だと思う人にしか分からない[気持ち]がいっぱい詰まっている。

だから、大切にしたい、その人の『大事なもの』。
オニ坊や亀じい様が『大事なもの』を失くし、泣いている心に、一生懸命答えようとするてんぐちゃん。

「よい修行をした」と大てんぐ様にほめられます。

ああ、人間は、一生修行ですね。





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